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ー外装塗装のコスト削減で失敗しないための考え方と実践ポイントー

五つの家の模型

 

外装塗装のコスト削減を考える前に知っておきたいこと

外装塗装の見積もりを見て「思ったより高い」と感じる方は多いですが、だからといって単純に安さだけを追いかけると、結果的に損をしてしまうことがあります。外装塗装のコスト削減で大切なのは、「値引き交渉をがんばること」ではなく、「必要な工事に適正な費用をかけつつムダを減らすこと」です。そのためには、相場感を知り、どこにお金がかかっているのかを理解し、削ってはいけない部分と工夫できる部分を見極めることが重要です。ここでは、初心者の方でも分かりやすいように、外装塗装のコスト削減の考え方と実践ポイントを整理してご紹介します。

相場を知らないと本当のコスト削減にならない

まず意識したいのは、「相場を知らないまま値引きだけを要求しても、賢いコスト削減にはならない」ということです。同じ外装塗装でも、足場代、下地補修、塗料のグレード、付帯部分(雨樋や破風板など)の範囲によって金額は大きく変わります。
複数社から見積もりを取り、面積や仕様が近いプランを比べることで、「このくらいの内容なら大体この価格」という感覚がつかめます。相場感がわかれば、極端に安い見積もりの裏にあるリスクにも気づきやすくなり、結果としてムダな出費を防ぐことにつながります。

安さだけを追うと起こりやすいトラブル

外装塗装のコスト削減でありがちな失敗が、「とにかく一番安い業者を選んでしまう」ことです。安さの理由が、
・下地処理を簡略化している
・塗料のグレードを落としている
・必要な回数の塗り重ねをしていない
といった部分にある場合、数年後にひび割れや剥がれが発生し、再塗装が必要になることもあります。
一度の工事が少し高くても、耐久性が高い塗料を使ったり、下地処理を丁寧に行ったりすることで、次の塗り替えまでの期間が延びれば、長期的にはコスト削減になります。目先の安さだけで判断しないことが大切です。

見積もりの見方でできる外装塗装のコスト削減

外装塗装の見積もりには、コスト削減のヒントがたくさん隠れています。内訳をしっかり確認することで、ムダな項目や重複している費用に気づくことができ、必要な部分だけに予算を集中させやすくなります。ここでは、見積もりのチェックポイントを押さえて、無理のないコスト削減につなげる方法を見ていきましょう。

一式表記を減らして内訳を明確にする

見積書の中に「外壁塗装工事一式」といったざっくりした表記が多い場合、どこにいくらかかっているのかが分かりにくくなります。コスト削減を考えるなら、
・足場代
・高圧洗浄
・下地補修
・下塗り、中塗り、上塗り
・付帯部分の塗装
といった具合に、できるだけ細かく内訳を出してもらいましょう。
内訳が見えれば、「ここは必要だが、ここは今回は見送れる」「この付帯部分は別のタイミングでも良い」など、優先順位をつけたコスト削減の相談もしやすくなります。

相見積もりで比較するポイントを絞る

相見積もりは外装塗装のコスト削減に欠かせませんが、単に金額だけを比べると失敗しがちです。比較するときは、
・塗装面積や塗布回数が同条件か
・使用する塗料のメーカーやグレードが同等か
・下地補修やシーリング工事が含まれているか
・保証期間とアフターサービスの内容
などをそろえて見ることが重要です。
条件を揃えて比較すると、「少し金額は高いが、保証が長く下地補修も充実している会社」の方が、結果としてコスト削減になるケースも見えてきます。

材料選びでムダなく外装塗装のコスト削減をするコツ

外装塗装の費用の中でも大きな割合を占めるのが「塗料代」です。しかし、単純に安い塗料を選べばよいわけではありません。塗料のグレードや耐久性、家の環境との相性を考えながら選ぶことで、「トータルでのコスト削減」が実現しやすくなります。

塗料のグレードとライフサイクルコストを意識する

塗料には、ウレタン、シリコン、ラジカル、フッ素、無機など、さまざまな種類があります。一般的に、グレードが高いほど耐久年数も長く、価格も高くなります。
ここで大事なのは、「一回あたりの工事費」だけでなく、「何年ごとに塗り替えが必要か」というライフサイクルで見ることです。
例えば、
・安価だが耐久年数が短い塗料で10年に2回塗り替える
・初期費用はやや高いが耐久年数が長い塗料で10年以上もたせる
といった比較をすると、長期的には後者の方がコスト削減になることも多くあります。

外壁の状態に合った塗料を選ぶ

外壁の材質や劣化状態によって、適した塗料は変わります。クラック(ひび割れ)が多い場合は、追従性の高い塗料や弾性塗料が向いていますし、日当たりや雨風が強い面が多い家では、耐候性を重視する必要があります。
家の状態に合わない塗料を選ぶと、想定よりも早く劣化が進んでしまい、結果として再塗装のタイミングが早まります。事前の現地調査で外壁の状態をしっかりチェックしてもらい、理由を聞きながら塗料を選ぶことが、無駄のないコスト削減につながります。

工期や時期の工夫でできる外装塗装のコスト削減

外装塗装の費用は、材料だけでなく「人件費」や「足場代」にも左右されます。工期や依頼する時期を工夫することで、同じ品質の工事でもコストを抑えられることがあります。大きく割引になるケースばかりではありませんが、知っておくと交渉のヒントになるポイントです。

外装塗装に向いている季節と値引きのタイミング

外装塗装は基本的に一年中可能ですが、雨が少なく乾燥しやすい季節は工事が進めやすく、業者のスケジュールも埋まりやすくなります。逆に、長雨が続きやすい時期や、繁忙期から外れた時期は、スケジュールに余裕がある業者も出てきます。
業者によっては、「閑散期のキャンペーン」や「足場代一部サービス」といった形でコスト削減につながる提案をしてくれることもあります。希望の時期にこだわり過ぎず、相談の中で空き状況を聞いてみると、思わぬ形で費用を抑えられる可能性があります。

追加工事を減らすための事前点検

工事が始まってから「想定以上に劣化が進んでいた」と分かり、追加費用が発生することも少なくありません。こうした追加工事は完全に避けることは難しいですが、事前点検を丁寧にしてもらうことで、ある程度予測することはできます。
現地調査の際に、
・屋根や付帯部も一緒に見てもらう
・シーリングやベランダ床など、防水部分の状態も確認してもらう
といった依頼をしておくと、必要な工事をまとめて計画しやすくなり、結果的に足場代などの重複を減らすことができます。

自分でできる準備で外装塗装のコスト削減をサポート

外装塗装はプロに任せる工事ですが、施主側の準備や段取り次第で、間接的にコスト削減につながることもあります。業者との打ち合わせをスムーズに進め、余計な手戻りを減らすことも、立派なコスト削減の一つです。

要望を整理して打ち合わせを効率化する

色や仕上がりのイメージ、予算の上限、気になっている劣化箇所などをあらかじめメモしておくと、打ち合わせがスムーズになり、提案も的確になります。
例えば、
・汚れが目立ちにくい落ち着いた色にしたい
・将来の屋根リフォームも視野に入れて相談したい
・予算は○○万円以内で抑えたい
といった情報を先に伝えると、不要なプランを省いた見積もりを作ってもらいやすくなります。回り道を減らすことは、時間と手間のコスト削減にもつながります。

近隣対応や駐車スペースの確保で費用カットも期待

現場近くに駐車スペースがない場合、コインパーキング代が見積もりに含まれていることがあります。自宅の敷地内や近隣で駐車スペースが確保できれば、その分の費用が抑えられる場合もあります。
また、近隣への挨拶を一緒に行ったり、工事中の洗濯物や車の移動について事前に話しておいたりすると、クレーム対応などの手間が減り、工事自体もスムーズに進みます。トラブルが少ない現場は、結果として工期の短縮につながり、間接的なコスト削減にもなります。

長期的な視点で考える外装塗装のコスト削減

外装塗装のコスト削減を本気で考えるなら、「今回の工事を安く終わらせること」よりも「家全体のメンテナンス計画の中でムダをなくすこと」が大切です。長期的な視点で考えることで、結果的に大きな出費を抑えられるケースも少なくありません。

定期点検で大規模な修繕を防ぐ

外壁の劣化を放置すると、塗装だけで済んだはずのところが、下地の交換や防水工事などを伴う大掛かりな工事になってしまうことがあります。
年に一度程度、
・ひび割れや剥がれがないか
・コーキングが痩せていないか
・カビや藻が広がっていないか
といった簡単なチェックをしておくだけでも、早めの対処がしやすくなります。小さな補修で済ませられれば、大規模な修繕に比べて大きなコスト削減になります。

信頼できる業者と継続的に付き合うメリット

外装塗装のたびに毎回業者を変えるよりも、信頼できる業者と長く付き合うことで、家の状態をよく理解した上での提案が受けられるようになります。過去の工事履歴を把握してくれているので、「今回はここを重点的に補修した方が良い」「前回の塗料の状態から見て、まだ塗り替えは早い」といったアドバイスも期待できます。
こうした関係性があると、無理な工事をすすめられるリスクが減り、本当に必要な工事だけを計画しやすくなります。結果として、長期的に見ると賢いコスト削減につながっていきます。

2025.11.28